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日本酒のサブスクリプション:定期便は本当にお得か

日本酒のサブスクリプション:定期便は本当にお得か

日本酒の定期便・サブスクリプションサービスを解説。選び方のポイント、メリット・デメリット、活用法を紹介します。

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執筆: delicious sake 編集部

サブスクを1年間試してみた

日本酒のサブスクリプション——毎月、誰かが選んだ酒が届くサービス。

興味はあったが、正直なところ「自分で選びたい」という気持ちが強くて、ずっと手を出さなかった。でも、「食わず嫌いはよくない」と思い、1年間試してみることにした。

結論から言うと、向き不向きがある。

私には合わなかった。でも、友人の一人は今も続けている。人によって評価が分かれるサービスだと思う。

私が試したサービス

月額5,000円のキュレーション型。毎月720mlが1本届く。「プロが厳選」という触れ込みだった。

最初の数ヶ月は楽しかった。知らない蔵の酒が届く。飲んだことのないタイプに出会える。「こういう酒もあるのか」という発見があった。

問題は半年を過ぎた頃から始まった。

届く酒が、自分の好みと微妙にズレてきた。フルーティーな吟醸酒が好きな私に、どっしりした熟成酒が届く。「これも勉強」と思って飲んでみるが、正直、あまり進まない。

冷蔵庫に飲みきれない酒が溜まっていく。

1年経って、更新しなかった。

サブスクが向いている人

友人は私と逆だった。

彼は日本酒を飲み始めて間もない初心者。何を選べばいいか分からない。酒屋に行っても、ずらりと並んだ瓶を前に途方に暮れる。

「毎月届くから、考えなくていい。それが楽」

彼にとって、サブスクは「日本酒の先生」だった。届いた酒について調べ、テイスティングノートを読み、少しずつ知識を深めていった。今では「自分はフルーティーな酒が好きだ」と言えるようになった。

**初心者には向いている。**自分の好みが分からないうちは、誰かに選んでもらうのが効率的だ。

**忙しい人にも向いている。**酒を選ぶ時間がない人、買い物に行く余裕がない人。自動で届くのは便利だ。

マンネリ打破にも。「いつも同じ銘柄を買ってしまう」という人には、強制的に新しい酒と出会う機会になる。

サブスクが向いていない人

私のように、自分で選びたい人には向いていない。

好みがはっきりしている人も、たぶん合わない。「純米酒しか飲まない」「辛口一筋」という人に、毎月違うタイプが届いても困るだろう。

それから、飲む量が少ない人。週に1回程度しか飲まないなら、毎月届くのは多すぎる。隔月配送のサービスもあるが、それでも溜まっていく可能性がある。

選ぶときに確認すること

サブスクを始めるなら、いくつか確認しておくべきことがある。

好みの反映——登録時に好みを伝えられるか。「甘口が苦手」「生酒は飲まない」など、明確なNGを伝えられるサービスを選ぶ。届いた酒へのフィードバックが次回に反映されるかどうかも重要。

解約条件——これが一番大事かもしれない。「最低3ヶ月契約」「解約は電話のみ」など、縛りがきついサービスもある。1ヶ月単位で解約できるサービスを選ぶのが無難だ。

スキップ機能——旅行で家を空ける月、飲みきれていない月。配送をスキップできる機能があると助かる。

配送方法——生酒が届く可能性があるなら、クール便対応は必須。常温で届いた生酒は、もう生酒じゃない。

価格帯の目安

だいたいこんな感じだ。

3,000〜5,000円/月——入門向け。720ml×1本程度。手頃だが、内容もそれなり。

5,000〜10,000円/月——標準的。720ml×2本、または300ml×複数本の飲み比べセット。このあたりが一番選択肢が多い。

10,000円以上/月——プレミアム。入手困難な酒や、希少な限定酒が届く。日本酒好きが「自分へのご褒美」として使う価格帯。

単純に計算すると、5,000円で720ml×1本は、やや割高だ。同じ酒を酒屋で買えば、もう少し安いことが多い。

でも、「選ぶ手間」「新しい出会い」「情報の付加価値」を含めると、妥当かもしれない。そこは考え方次第だ。

私がやった工夫

1年間で学んだことがいくつかある。

好みは最初に詳しく伝える——「フルーティーな吟醸酒が好き」「熟成酒は苦手」「辛口より甘口寄り」。具体的であるほど、ミスマッチが減る。

フィードバックは毎回する——届いた酒の感想を伝える。「これは好みだった」「これはちょっと重かった」。サービス側も、フィードバックがあれば調整できる。

記録をつける——届いた酒の銘柄、蔵、自分の評価。1年後に見返すと、自分の好みの傾向が分かる。これは財産になった。

友人とシェア——飲みきれないとき、友人を呼んで一緒に飲む。感想を言い合うのも楽しい。一人で溜め込むより、ずっといい。

ギフトとしてのサブスク

自分用ではなく、ギフトとしてサブスクを贈る人もいる。

日本酒好きの父親に、毎月届くサブスクをプレゼント——こういう使い方は良いと思う。「何を贈ればいいか分からない」という悩みを解決してくれる。

ただし、相手の好みと飲む量は確認しておくこと。毎月届いても飲みきれなければ、かえって負担になる。

3ヶ月や6ヶ月の期間限定ギフトプランを用意しているサービスもある。お試しには、こちらの方が親切かもしれない。

最後に

サブスクは万能じゃない。

私には合わなかったが、友人には合った。それだけの話だ。

始める前に、自分に問いかけてみてほしい。

「自分で選ぶのが面倒? それとも楽しい?」

面倒なら、サブスクは助けになる。楽しいなら、自分で選んだ方がいい。

「新しい酒と出会いたい? 好きな酒を繰り返し飲みたい?」

新しい出会いを求めるなら、サブスクの価値がある。好きな酒を繰り返したいなら、自分で買った方がいい。

迷っているなら、1ヶ月だけ試してみればいい。合わなければ解約すればいいだけだ。ただし、解約条件だけは事前に確認しておくこと。

日本酒との出会い方は一つじゃない。サブスクはその選択肢の一つ。自分に合った方法を見つけてほしい。


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